ドル・円は上昇、米欧ロックダウン解除への動きに期待－107円台後半 - ブルームバーグ

東京外国為替市場のドル・円相場は１ドル＝107円台後半に小幅上昇。米欧の一部で新型コロナウイルス対策として実施しているロックダウンの解除に向けた動きが出てきたことがリスク選好の円安要因と意識されたことや輸入企業などのドル買い・円売りが支えとなっている。

ドル・円は午後０時９分現在、前週末比0.3％高の107円82銭。ここまでのレンジは107円49銭から107円89銭まで ユーロ・ドルは0.1％安の１ユーロ＝1.0862ドル。対円では0.2％高の１ユーロ＝117円12銭

市場関係者の見方

バークレイズ証券の門田真一郎チーフ為替ストラテジスト

• 海外でのロックダウン解除に向けた動きは景気見通しとリスクセンチメントにポジティブなので円安要因。ただ、ドルと円はともに新型コロナ下での安全通貨とされ、連動性が強まっている
• きょうは五・十日とあって輸入企業のドル買い・円売りも多少あった。ただ、新型コロナの影響で輸出、輸入ともヘッジしなくてはならない取引量が減っており、値動きへの影響は限られる
• 原油安は日本を含む輸入国の通貨にとっては新型コロナの影響による貿易収支の悪化を緩和する要因になっている

りそなホールディングスの市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

• ドル・円はボラティリティーも低下しており、目先の手掛かりに乏しく方向感が出にくい。107円ちょうど近辺では下値が堅そうで、108円ちょうど近辺では上値が重そう
• 米欧がロックダウンを解除しても、持続性には疑問がある。再び感染者が増える恐れがあり、過度に楽観的にはなれない
• 株価動向は引き続き注視していきたい。日本は新型コロナウイルスの感染者が増え続けており、日経平均は２万円が重い展開

背景

• 【 新型コロナ】ＮＹ州最悪期過ぎた可能性－ＷＨＯ事務局長は慎重姿勢

  • 米ＮＹ州のクオモ知事は19日、同州が新型コロナ大流行の最悪期を乗り越えたようだとの認識示す
  • フランス、ロックダウン解除計画を２週間以内に発表へ

• 際限なき 原油急落､21年ぶり14ドル台-歴史的減産効果なく貯蔵能力限界

  • 過去最大の減産も新型コロナによる需要減に追いつかず
• 日経平均株価は前週末比181円84銭安で午前の取引を終了。米株価指数先物は下落。アジア株はまちまち

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April 20, 2020 at 10:22AM
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