
先週の新興国市場では、株式と為替が下落。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、世界経済への悪影響を巡る懸念が強まった。米新規失業保険申請件数が過去最多となり、投資家らは影響の大きさを感じ取ったようだ。アナリストらは、インドネシアやメキシコなど新興国の成長予想を引き下げた。原油相場は反発した。
4月4日終了週の主なニュースは以下の通り。
ハイライト:
- 米国内の死者数が最大24万人に達するとの予想を受け、トランプ大統領は米国は「 非常に厳しい2週間」に直面していると警告。これまでの楽観的な会見とは異なり、重苦しい雰囲気で語った
- 米連邦準備制度理事会(FRB)は、外国の中央銀行にドル流動性を供給する 暫定的なレポファシリティーを開設したと明らかにした。このプログラムにより、参加行は一時的に米国債をドルに交換することが可能になり、それぞれの管轄内で金融機関に供給することができる
- 石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、歴史的な原油安の中で 協調減産を探っている
- 3月の米雇用者数は 急減、3月28日終了週の新規失業保険申請件数は 過去最多を記録した
- 中国人民銀行(中央銀行)は、7日物リバースレポを通じ金融システムに500億元(約7600億円)を 供給した。金利は従来の2.4%から2.2%に引き下げた。シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)は、為替管理政策(金融政策)の見直しに伴い、シンガポール・ドルの為替レート政策バンドの傾斜を ゼロにする金融緩和を実施すると発表した
- 原油相場の急落を受け、中国は緊急時の国家備蓄向けに 原油を購入する計画を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした
- ホワイトハウスと米議会民主党は新型コロナ感染拡大を乗り切るため、景気対策 第4弾を検討している
- 中国がこれまで新型コロナウイルスの感染例、およびウイルス感染症による死者数をいずれも過少報告し、感染の広がりの実態を 隠蔽(いんぺい)していたと米情報当局が断定し、機密報告をホワイトハウスに提出した。米当局者3人が匿名を条件に明らかにした。一方で中国は、一部の米当局者が新型コロナ感染拡大の責任を転嫁したいと考えていると主張した
資産別指数 | 週間 | 3月 |
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MSCI新興市場指数 | -1.3% | -15.6% |
MSCI新興国通貨指数 | -0.9% | -3.5% |
ブルームバーグ・バークレイズ新興市場の自国通貨建て国債指数 | -1.3% | -4.7% |
アジア:
- 中国の製造業活動を測る3月の政府の指数は前月から 大幅に改善した。外需低迷による脅威が広がる中、中国経済が再始動しつつあることを示唆した
- マレーシア経済は今年、 マイナス成長に陥る可能性がある。新型コロナウイルス感染拡大に伴う全土封鎖と商品相場急落が響いている
EMEA:
- サウジアラビア国営の石油会社サウジアラムコは、原油相場が急落する中で資金を調達する手段として、パイプライン部門の 保有株売却を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした
- ロシアは今年、原油価格を 1バレル=20ドルとして計画を進めており、財政赤字を補うためルーブル建ての借り入れを増やす
中南米:
- ブラジルのボルソナロ大統領は、重視しているのは「常に 人命を救うことだ」とテレビ演説で説明。それ以前は、新型コロナは「ちょっとしたインフルエンザ」だと述べていた
- メキシコのロペスオブラドール大統領は、財政による景気刺激策の要請を拒否。企業セクターの支援に動く考えはないと述べた。また財務省が示した成長予想の下方修正には同意しないと語った
今後発表のデータ: |
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原題:EM Review: Risk Assets Pummeled by Virus-Induced Economic Slump(抜粋)
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April 06, 2020 at 03:07AM
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