【NQNロンドン=椎名遥香】19日午前のロンドン外国為替市場では、ユーロが主要通貨に対して買われている。対ドルでは英国時間11時半の時点で、前日の16時時点に比べ0.0100ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0950～60ドルだった。独仏両政府が18日に新型コロナウイルスで被害を受けた欧州の地域や産業を支えるため、欧州連合（EU）として復興基金を設立する案を発表。欧州景気が下支えされるとの見方からユーロ買いが続いている。ユーロの対円相場は、英国時間11時半の時点で、前日の16時時点に比べて1円20銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=117円80～90銭だった。
ポンドも対ドルで上昇している。英国時間11時半の時点では、前日の16時時点に比べ0.0040ドルのポンド高・ドル安の1ポンド=1.2230～40ドル。マイナス金利導入の思惑などから前日に一時約1カ月半ぶりのポンド安・ドル高水準を付けた反動で、買い戻しが優勢となっている。19日発表の英雇用統計では4月の失業率が5.8%と前月（3.5%）から大幅に上昇したものの、市場ある程度の悪化は予想されていたため、為替相場の反応は限られている。
欧州の株式相場は総じて下落している。英国のFTSE100種総合株価指数は英国時間11時半の時点で、前日の終値に比べ0.8%安い5998.58。ドイツ株式指数（DAX）は1.1、フランスのCAC40は1.2%、イタリアのFTSE・MIBは1.7%、スペインのIBEX35は2.7%、それぞれ下落している。移動制限の緩和に伴い景気が回復に向かうとの期待から前日に大幅上昇したため、いったん利益を確定させるための売りが出た。
ロンドン原油市場（ICEフューチャーズ）で北海ブレント先物相場は小幅に下落。期近の7月物は前日比0.4%安い1バレル34ドル後半。ロンドン金属取引所（LME）で銅先物相場は小幅に上昇し、指標となる3カ月先物は前日に比べ0.3%高い1トン5332ドル程度で取引されている。
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May 19, 2020 at 06:23PM
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