【シンガポール=森浩】フィリピンのマルコス大統領は4月30日、首脳会談などのために米国へ向かう機内で記者会見し、フィリピンの「軍事行動の中継地点としての利用」は認めないと述べた。台湾有事の際に米軍がフィリピンを拠点として利用するとの観測にくぎを刺した形だ。
昨年6月就任のマルコス氏は南シナ海の実効支配を強化する中国を警戒し、米国と安全保障面で連携を深めている。今年2月には国内4カ所で米軍による巡回駐留を新たに認めた。4カ所には台湾に近い比北部の海軍基地も含まれていることから中国は、台湾情勢に干渉する米国の意図があると反発。比政界でも台湾有事に巻き込まれると懸念する声が上がっている。
マルコス氏は会見で、4日までの訪米中、米比両国の防衛義務を定めた相互防衛条約の「進化」について協議すると述べつつ、「私は平和のために働いている」と強調。軍事行動の拠点としてフィリピン国内の施設の利用は認めない方針を示した。
マルコス氏は米東部時間1日にホワイトハウスでバイデン米大統領と会談する。会談について、フィリピンのロムアルデス駐米大使はエネルギー、気候変動、貿易に関する協議が他の問題より優先すると発言。米比の連携強化を巡る中国の反発を念頭に、「フィリピンが攻撃的になっていると感じてほしくはない」とも述べている。
from 世界 - 最新 - Google ニュース https://ift.tt/OByFLv5
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "「軍事行動の拠点化」認めず 比大統領、台湾念頭に - 産経ニュース"
Post a Comment