アメリカでは、ウクライナ支援のための予算が枯渇し新規の軍事支援が停止する中、CIAのバーンズ長官は11日、議会上院の情報特別委員会の公聴会に出席しました。
この中で、バーンズ長官は軍事支援について「ウクライナに支援をしない道を選べば、より悲惨な未来が待っている。ウクライナはことし、多くの領土を失うことになるかもしれない」と述べました。
そのうえで新規の軍事支援をしなければ「歴史的な大失敗となるだろう」と述べ、危機感を示しました。
一方で、バーンズ長官は軍事支援を再開させれば「ウクライナはことしの終わりごろから来年はじめまでに攻勢で主導権を取り戻すことができる」との分析を示しました。
また、「ウクライナへの支援を維持すれば台湾や南シナ海などで中国を抑止するのに役立つ。それこそが今日危機にひんしている」と述べ、中国が軍事活動を強める中、ウクライナ支援を続けるかどうかはインド太平洋地域の安全保障にも影響を与えうるとの見方を示しました。
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