東京外国為替市場では円が上昇。海外での経済再開の動きを巡り新型コロナウイルスの感染第2波などへの警戒感がくすぶり、米中など貿易問題を巡る緊張の高まりが嫌気される中、リスク回避の動きが強まっている。オーストラリアドルは中国による食肉輸入禁止を受けて主要通貨で下落率トップ。
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市場関係者の見方
みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト
- 日銀総裁が日本経済の下振れリスクが大きいと発言しているし、中国の輸入禁止の話も出て、株がマイナスの中で米金利が下げてきており、リスクオフムードになっている
- ドル・円は日銀短観の想定レートも107円98銭なので、107円後半では仲値公示にかけて売りも出た感じ
- コロナを巡っては経済への悪影響度合いなど不透明要因が多いながらも改善方向。ドル・円はきょうのところは重そうだが、きのう1円以上上げた分の調整も含め、20日平均線の通る107円15-20銭ぐらいまで調整すればまたしっかりしてくるのではないか
ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリスト
- マーケットのムードとしては、経済活動再開期待がサポート要因になるが、そうはいっても第2波が怖いという綱引き。そこに貿易問題がもう1回再燃するという目新しい材料が出てきたので、そちらに関心は移りやすい
- 豪ドルやニュージーランドドルは両国とも経済活動の再開が見えて楽観的なムードが強まっていたので、そこで貿易問題が出てくると持ち上げられていた分期待が失望に変わりやすい。一回期待で持ち上がったオセアニア通貨がまたジェットコースターのように下げやすくなっている
背景
- トランプ米大統領は11日、中国との貿易協議再開に関する質問に対し「関心がない」と 発言。中国共産党機関紙・人民日報系の新聞、環球時報は同日、中国側のアドバイザーが米国との貿易合意破棄の可能性をあらためて検討することを当局者に提案していると報じた
- 米株価指数先物はアジア時間の取引で下落。前日に米当局者のマイナス金利否定発言などを手掛かりに上昇していた米長期金利は低下
- 日本株も軟調で、日経平均株価は前日比41円安で午前を終了
- 米ニューヨーク州は15日から一部地域で経済活動の再開を開始するが、ニューヨーク市のデブラシオ市長は11日、同市のロックダウン(都市封鎖)が6月に入っても続く公算が大きいと 指摘
- 新型コロナの感染が最初に拡大した中国の武漢では4月8日のロックダウン解除後で初めての感染例が 報告された。一方、イタリアの新規感染例は3月4日以来最少。フランスやスイス、ギリシャは活動制限を緩和しつつある
- 中国は12日からオーストラリアの食肉処理場4カ所からの輸入を停止すると 発表
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May 12, 2020 at 10:20AM
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