東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円台前半で小動き。米国株の反発を受けたリスク選好などを背景にドル買い・円売りが先行したが、海外時間に欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定会合を控えて全般的に様子見姿勢が強く、仲値公示通過後は伸び悩む展開となっている。ユーロは年内の追加緩和期待の後退を背景に強含み。
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市場関係者の見方
外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長
- リスクオンで円も売られたが、ドルも安いのでドル・円は大して動かない。きょうは五・十日で仲値に向けて実需の動きがあったと思うが、公示を過ぎると次の材料が出ないと動きがなくなる
- きょうはECB会合があり、英国とEU(欧州連合)の通商協議も続くので、主役はユーロやポンドの欧州通貨。ドルと円は脇役で、同じ方向に動く公算が大きく、海外市場でもドル・円は106円を挟んだ展開が続きそう
三菱UFJ銀行経済調査室の栗原浩史チーフ米国エコノミスト(ニューヨーク在勤)
- ECBの見通し上方修正の話でユーロはニューヨーク時間に少し上がったが、ECBは引き続き慎重なスタンスを示すとみられ、ユーロは少し巻き戻されてユーロ安にいくリスクの方がある
- ユーロの水準もそこまで高くはなくなってきているので、ECBが為替にどこまで発言するかはわからない。ただ、メッセージとして追加緩和を当面しないというようなタカ派的な発言を出すことはないだろう
背景
- 9日の米国株は大幅反発。10日のアジア株もおおむね上昇し、日経平均株価は前日比119円高で午前を終了
- 10日のECB会合では、金融政策は据え置きの見込み
(背景のECB会合を10日に訂正します)
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September 10, 2020 at 10:00AM
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ドル106円前半、ECB控えリスク選好一服-ユーロ小じっかり (訂正) - ブルームバーグ
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