2022年06月15日23時44分
【北京時事】中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が15日、電話で会談した。この中で習氏は「各国は責任ある方法で、ウクライナ危機の適切な解決を推し進めるべきだ」と呼び掛けた。さらに、危機解決に向け「中国は引き続き、しかるべき役割を果たしたい」と述べた。中国外務省が発表した。
習氏は、ロシアとウクライナ両国のほか、ウクライナに武器を提供している米国主導の北大西洋条約機構(NATO)を含む関係諸国に紛争解決を求めるとともに、必要なら仲介役を務める用意があることを示した形だ。中ロ首脳の電話会談はウクライナ侵攻直後の今年2月以来。
一方、ロシア大統領府によると、両首脳は「欧米の不当な制裁により複雑化した世界経済の状況」を踏まえ、エネルギーや金融、工業や運輸など経済分野での協力拡大で合意した。
中国側によれば、習氏は「中国は終始、ウクライナ問題の歴史的経緯や物事の是非から出発して独立・自主の判断を行い、積極的に世界平和やグローバル経済秩序の安定を促進している」と述べ、中国の立場を正当化した。
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