ロシアがミサイルと無人機による今年最大規模の攻撃をウクライナに仕掛け、首都キーウに加え、ポーランドとの国境に近い西部地域で標的を攻撃した。
ウクライナ内務省によれば、キーウ南部で18階建ての住宅用ビルが攻撃により炎上し、少なくとも４人が死亡、30人余りが負傷した。さらに、ロシア軍の巡航ミサイルがポーランドとの国境から約70キロメートル離れた工業施設に命中した。
ウクライナ空軍によると、ミサイル44発のほか、ドローン20機から攻撃を受けたが、そのほとんどを撃墜した。ウクライナが重要な軍事・財政援助の確保に苦慮し、1500キロメートルにおよぶ前線での砲兵や人手不足に悩む中、ロシアは昨年末から攻撃を強化している。
ロシアのミサイル攻撃を受けたビル（２月７日、キーウ）
Source: State Emergency Service of Ukraine/State Emergency Service of Ukraine
ロシア軍が東部のロシア占領地ドネツク近郊の要衝アウディーイウカに進軍しているとの報道が流れる中、ウクライナ軍はいくつかの地域で撤退し、より有利な位置を確保しているとしている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は今週、反攻作戦が停滞していることを認め、同国指導部の刷新を検討していると述べていた。先週にはザルジニー軍総司令官の解任をめぐる臆測が流れていた。
ウクライナ軍総司令官、ゼレンスキー氏との確執深まる－再び政府批判
７日の攻撃は今年５回目の大規模なミサイル攻撃で、１月８日以来最も激しい攻撃だった。ロシア軍は冬が厳しくなるにつれて、エネルギーインフラを含むウクライナの標的に対する攻撃を強化。数十人が死亡し、多くの負傷者が出ている。
キーウへの攻撃で高圧送電線２本が損傷し、その影響で起きた停電が約２万人に影響したと、クリチコ市長がテレグラムで発表した。
（更新前の記事でウクライナの首都名を訂正済みです）
原題： Russia Launches Strikes Across Ukraine as Campaign Intensifies（抜粋）
(第５段落を追加し、更新します)
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