【ソウル=小池和樹】韓国の
韓国政府によると、21日夜時点で、全研修医の約7割にあたる約9300人が辞表を提出し、約8000人が出勤していない。研修医が麻酔や手術の補助を行う病院も多く、手術の延期や診察を断るなどの影響が100件以上確認されているという。
尹政権は今月6日、地方の医師不足への対応などを理由に大学医学部の定員を現在の約3000人から約5000人に増やす方針を発表した。これに対し、年齢が若い研修医が「急激に学生が増えると医療の質が担保できない」などと主張し、辞表提出の動きが広がった。実際には、医学部の定員増で将来の競争相手が増え、自身の収入減につながることに反発しているとみられている。
韓国メディアによると、研修医らの職場離脱が本格化した20日以降、救急搬送された患者が手術室に入れなかったり、がん患者の手術が延期されたりする事態が続発しているという。韓国政府は職場を離れた研修医らに法に基づく業務開始命令を出し、従わない場合は医師資格の停止に踏み切ると警告している。
研修医の動きへの国民の支持は広がっていない。韓国ギャラップが16日に発表した世論調査によると、尹政権の医学部定員増加の方針については76%が肯定的な評価を示した。尹政権に厳しい論調の左派系のハンギョレ新聞は社説で「正当な理由なく、国民を人質に脅迫している」と研修医らを批判した。
尹大統領は「医療界の改革推進に全力を注ぐ」と強調しており、定員増を進める方針だ。一方で研修医の一部は方針の撤回を求めて政府への抗議活動を続けており、混乱が長引く可能性がある。
from 世界 - 最新 - Google ニュース https://ift.tt/ayIK0vE
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "韓国で研修医9000人が辞表、医学部定員増の方針に反発…手術中止など混乱 - 読売新聞オンライン"
Post a Comment